迫力満点の作品からかわいい龍までバラエティ豊か

 田辺市龍神村の龍の里づくり委員会が地域活性化の一環で昨年から行っている、龍をテーマにした「第2回龍神村龍の造形大賞2021」の応募作品展示会が11日から龍神市民センターで始まった。13日まで。

 同委員会は龍にこだわった地域活性化に取り組んでおり、フィギュアメーカー「海洋堂」の協力を得て昨年初めて、造形大賞を創設した。

 今回は北海道から沖縄まで、プロ、アマ問わず7歳から80代が創作した48点が集まった。大きさや材質などの規定はなく、作家の思いやセンスが光る独創的な作品ばかり。流木、紙粘土、木、折り紙など材料もさまざまで、龍と虎がにらみ合ったり、地表を突き破って天に昇る龍、ヤマタノオロチ伝説などが並び、来場者は「細かい部分まで丁寧に仕上げていて、どれだけ時間をかけたのでしょうか」などと時間が経つのを忘れて見入っていた。

 12日には海洋堂創業者の宮脇修さんや、プロのフィギュア造形師、龍神村在住のチェーンソーアーティスト城所ケイジさんら9人が審査する。最優秀賞など入賞作品は今月31日に「龍のむら」のホームページで発表する。