忙しく行われるスターチスの検品

 春の彼岸(18~24日)を前に、スターチス生産量日本一の御坊市では、7日から出荷がスタート。年間最大の需要期で、JA紀州がいなポートでは生産者から運び込まれた箱詰め商品が大量に積み上げられ、検品、出荷作業が行われている。

 スターチスは、仏花としてだけでなく、ブライダルやフラワーアレンジメント、ドライフラワーでも人気。がいなポートには朝から、JA紀州中央花き花木部会約100軒の生産者が栽培しているスターチスが続々と運び込まれている。同JA管内では、印南町内の生産者も合わせ、約54㌶で栽培されており、主力の紫色のサンデーバイオレットのほか、フェアリーピンク、アナブルー、県オリジナル品種の紀州ファインパール、紀州ファインイエローなど色も豊富。彼岸の需要期だけで全国に約7万ケースの出荷を予定している。

 今年は1、2月の寒さが影響し、出荷量は例年より減少傾向だが、今後の気候次第で回復が見込めるという。同JAのスターチスは、出荷量、品質ともに市場での信頼が高く、今シーズンは、価格も高水準で安定。御坊営農販売センターの阪口弘さん(43)は「スターチスだけでなく、カスミソウ、ガーベラなど品質のいい花がたくさんあります。お彼岸はぜひ、お墓や仏壇にきれいな花を供えてください」とPRしている。