全商検定で8冠を達成した松本君

 県立箕島高校情報経営科3年の松本美山(みやま)君(18)=御坊市湯川町丸山=が、全国商業高等学校協会(全商)が実施する検定9種目中8種目で1級を取得した。今年、8冠以上を取得した学生は県内で松本君のみという快挙。28日には、3年生と保護者らの前で、森文哉校長から表彰状が伝達された。

 全商の検定は簿記やプログラミング、英語など全9種目を実施している。松本君は先生の勧めで、1年の春休みから資格取得に向け勉強を開始。2年生の9月に初めて情報処理検定(ビジネス情報部門)に合格し、そこから着実に合格を積み重ねてきた。

 資格取得を目指してからは休みなく努力。毎日のように夜8時まで学校に残り、土日も学校で勉強。先生も一緒に付き合ってくれた。一番苦労したのは英語検定で、3年生の11月、3回目の挑戦で合格をつかんだ。「落ちたときは本当にショックで、授業にも出られませんでした。でも先生も状況を分かってくれていたので、切り替えて勉強に集中できました」と振り返る。

 春からは全商の推薦枠で立命館大学経営学部に進学。将来は公認会計士の資格取得を目指す。松本君は「財務会計はビジネスにおいて大切な知識だとこの経験を通して実感しました。たくさん知識を身につけて、社会で活躍できる人材になりたいです」と、旅立ちの春に期待を膨らませている。