三浦市長㊧に災害備蓄用の梅干しを手渡す芝組合長

 JA紀州は管内の全市町に災害備蓄用梅干しを寄贈しており、25日、御坊市役所で贈呈式が行われた。

 地域貢献活動の一環で、災害備蓄用梅干しの寄贈は今回が初めて。日高地方7市町と田辺市龍神村へ順次、計3万5000個を寄贈する。御坊市には1万個が贈られた。

 梅干しは、南高梅の白干し梅で分けやすく1粒ずつ個包装されている。包装時に窒素を入れ、通常1年の賞味期限のところ、備蓄用として5年間の期限維持を可能にした。白干し梅は疲労回復に効果があるクエン酸、免疫機能を高めるミネラルが多く含まれており、災害備蓄品としての注目が高まっている。東京都特別区でも備蓄用として購入されているという。

 御坊市での贈呈式には、JAから芝光洋代表理事組合長、本谷昌平常務理事、久保田博之加工直販課長、市から三浦源吾市長、田中孝典市民福祉部長、仮家基浩防災対策課長が出席。芝組合長が「この梅干しは5年間の保存期間があります。いろんな災害への備蓄用として有意義に使って頂ければと思います」と話し、三浦市長は「昨年12月の地震で、備えの重要性を実感しました。白干し梅は備蓄用として人気ですので、頂いてとても嬉しく思います。有効に活用させていただきます」と感謝を述べた。

 市は梅干しを御坊総合運動公園近くの防災備蓄倉庫へ保管。賞味期限内に災害がなかった場合、町内会の防災訓練や防災イベント等で市民に配布するとしている。