日本陸上競技連盟が主催する第33回U20選抜競歩大会が20日、神戸市の六甲アイランドで開かれ、田辺工業高校3年の大家利公(りく)選手(日高川町中津川、大成中出身)が準優勝に輝いた。

 全国から高校生を中心に20歳以下の強豪選手が顔をそろえ、10㌔に約60人が参加。大家選手は、8㌔まで先頭集団のトップに立ちレースをけん引した。ラスト1・5㌔は、昨年夏のインターハイ5000㍍競歩で優勝している大牟田高校(福岡県)の古賀文也選手(3年)がラストスパートで飛び出した背中に食い下がり、見事2位の42分55秒でゴールした。「インターハイ(7位)が消化不良だったので、納得できるレースがしたい」と高校最後の大会に臨んだ大家選手は「最初から先頭に立ち、攻めのレースができた。最後、負けてしまったのは力不足で悔しいですが、今の力を出し切ることができました」と話していた。

 卒業後は、古賀選手とともに陸上競技の強豪順天堂大学(東京都)に進学が決まっており、「これまでは、一人で練習することが多かったですが、大学ではいいライバルと一緒に練習できるので楽しみです」と声を弾ませた。