高齢者施設での新型コロナ感染者が増加していることを受けて県は15日、県内の高齢者関連施設623カ所に初期対応の手引き書を作成、配布した。

 県内では第6波に入って14日現在までに高齢者施設で37件のクラスターが発生しており、利用者延べ406人が感染。最も多い施設では69人のクラスターが発生している。

 このため県は初期段階で施設内での感染を抑え込むため、保健所からの指示を待たずに対応するよう要請。職員に少しでも発熱やのどの痛みなどの症状がある場合は出勤せずに医療機関を受診すること、感染者を個室で隔離すること、PCR検査で陽性が判明したらすぐに抗ウイルス薬の飲み薬を投与できるよう医療機関に協力を要請することなどを求めている。