就任会見であいさつする酒本さん

 御坊市出身の元プロサッカー選手で、昨年12月に2021シーズンを最後に19年間の現役にピリオドを打った酒本憲幸さん(37)が、2022シーズンから古巣のJ1セレッソ大阪のアンバサダーに就任した。セレッソでは高校卒業から16年間、サクラ色のユニホームにそでを通し、ピッチを駆け抜けたレジェンドは、今後はセレッソのPRやサッカーの普及活動等に全力で駆け抜ける。

 セレッソ大阪アンバサダーは、「夢、希望、感動にあふれたスポーツ文化の振興と地域社会の発展に貢献する」をコンセプトに、クラブの大使としてサッカースクールでの指導など普及活動、クラブやホームタウンでの広報、スポンサーやサポーター、ファンとのコミュニケーションなど幅広く活動するチームの顔。過去には元日本代表の森島寛晃さん(元副社長)らも務めている。

 スーツ姿で会見した酒本さんは「このたびアンバサダーに就任しました。セレッソ大阪はもちろん、サッカー、スポーツ、大阪をもっと盛り上げていけるように頑張ります。これからもよろしくお願いします」と意気込みを語った。

 チームのPR活動の一環で、クラブのユーチューブチャンネルでさっそく動画配信をスタートさせた。「シャケ(現役時代の愛称)が行く! 始動会見編」や現役選手と今シーズンのチームの状況などを話す「ぶっちゃけトークさく裂・パイセン座談会」をすでにアップ。選手やスタッフに愛される酒本さんの人柄やチームの雰囲気が伝わる内容となっており、大使として早くも活躍している。今後もチームのPRに精力的に行動することになっており、注目が集まっている。

 酒本さんは、小学1年から地元の御坊キックマンでサッカーを始め、海南三中、初芝橋本高を経て2003年にセレッソに入団。18年まで16年間、生粋のドリブラーとしてMFや攻撃に積極的に参加するDFとして活躍した。19年から21年までの3年間はJ3鹿児島ユナイテッドFCに移籍して最後までピッチを駆け抜けた。鹿児島での引退セレモニーにはセレッソ時代のチームメイトも駆けつけるなど多くの人に愛された。