本殿前の階段から一斉に豆をまく参列者

 印南町印南原、大歳神社(平野聖翔宮司)で節分の3日、「節分算賀祭」が行われた。

 厄年や還暦、傘寿など人生の節目の年に当たる氏子らが集まり、健康長寿を祈願する行事。今年も新型コロナ感染予防で2回に分けて神事を行い、お祓いした福豆を入れた升を手にした参列者が鳥居の下の階段に立ち、「鬼は~外、福は~内」と小声で言いながら、一斉に豆をまき、厄を払った。

 神社に親しみ、国の伝統行事を楽しんでもらおうと、2008年から始め15年目。参列者は祈願絵馬に思い思いの願い事を書いて奉納もした。

 平野宮司は「感染状況を見て一時は中止も考えましたが、参列を控える人が多く、少人数で密を避けられると判断し、実施しました。豆は『魔滅』とも書き、豆まきは魔を滅する意味があり、コロナを滅する願いを込めました。一日も早く平穏無事な生活に戻れますように」と願っている。