いまなお新シリーズが出され、幅広い層から人気があるアニメ「機動戦士ガンダム」シリーズ。そのプラモデルも多くのファンがいる。筆者がガンプラを初めて買ったのは千葉のいとこに連れて行ってもらったおもちゃ屋さんだった。その時買ったのは量産型のザク。雑魚機体だが、自分で作って完成させるとカッコよく、ガンプラにはまっていった。

 いまでもガンプラはたまに作っており、おもちゃ屋に行っては色んな種類があるのを眺めたり、新しいのを買ったり。しかし、最近どこの量販店をのぞいても、ガンプラが品薄状態。今度買おうと思っていた種類も売り切れており、残念である。

 ネットで調べてみると、ここ数年の品薄はガンプラが海外でも人気が出ているほか、コロナ禍での巣ごもり需要による購入が増えているため。さらに拍車をかけているのが転売ヤー(買った価格より高い価格で販売して利益を目的にする人)の買い占め。確かにフリマアプリやオークションサイトで新作のガンプラが倍以上の価格で売られていることも。利益目的でのダフ屋行為は不正転売禁止法に基づき取り締まりの対象となるが、フリマアプリなどでは最初から転売目的だったのかどうかをただすのは難しく、違法性の追及も難しい。しかも、高くても欲しい人は買っており、需要と供給が成り立っているので余計たちが悪い。しかし、筆者のような少ない小遣いでもやり繰りできるよう、正規の価格で欲しいガンプラが手に入る世の中であってしかるべき。これはガンプラに限った話ではない。一歩踏み込んだ法整備、そして高い価格で売らないマナーは当然、転売ヤーから買わない我慢も必要だ。

(吉)