施設内を見学する住民

 みなべ町東吉田と南道にまたがる防災広場に新しく完成し、災害時の避難所にもなっている愛之園こども園を多くの人に見てもらおうと、21日に見学会が開かれ、地域住民ら約60人が施設や設備を確認した。

 今年4月に開園する同こども園は、いつ起こるか分からない災害時には住民がいつでも逃げてこられるようにと今月14日、町と「津波発生時における一時避難施設としての使用に関する協定書」と「災害時等における福祉避難所に関する協定書」の2つの協定を結んだ。万が一の際は有効に活用してもらおうと、施設内を見学してもらった。

 参加者は神谷羊子園長から「床暖房のある部屋は、障害を持つ人や妊婦ら配慮が必要な人の福祉避難所に使ってもらうつもりです」などと説明を受け、木の温かみあふれる造りに感心していた。芝の猪野由美さん(80)は「立派な施設に圧倒されています。一度見ておくと避難したときに活用しやすいので、いい勉強になりました」と話していた。