式で起立した新成人(日高川町)

 御坊市と由良、印南、日高川の3町で9日、成人式が行われ、計506人が大人の仲間入りを果たした。昨年に続き、新型コロナ感染症の影響でマスクの着用や消毒、検温ほか2部制にしたり、式典やアトラクションを縮小、取りやめたり、オンラインの活用で対策を徹底。各地の新成人たちは首長らから激励を受け、大人の自覚を胸に新たな門出に決意を新たにした。

 御坊市は市民文化会館で、2部制で行った。対象者270人のうち202人が出席。三浦源吾市長が「強い意志と情熱を持って未来を切り開いてほしい」と激励し、新成人を代表して第1部は福原安里那さん(塩屋町南塩屋)、川口海里さん(野口)、佐野真未さん(名田町上野)、第2部は高濃心那さん(藤田町吉田)、喜多海斗さん(御坊)、畑崎咲良さん(薗)、中田惟斗さん(島)が誓いの言葉を述べた。

 由良町は中央公民館で行われ、対象56人のうち39人が出席。山名実町長は「責任を今一度自覚し、将来に大きく羽ばたかれることを心から願っています」とあいさつし、新成人を代表して竹野恭平さん(門前)が「家族や友人に支えられ、成人を迎えることができました」と幼い頃からの思い出を交えながら誓いの言葉。記念品を受け取った中尾凜花さん(江ノ駒)も「生み育ててくれたこのまちの発展に役立ちたい」とお礼の言葉を述べた。

 印南町は体育センターで行われ、対象者69人のうち57人が出席。日裏勝己町長は俳優の故田中邦衛さんの言葉を引用し、「日々努力を続け、絶えず好奇心を持って進んで」とあいさつ。来賓の堀口晴生町議会議長、玄素彰人県議も祝辞。新成人代表の誓いの言葉では真田充さんが「失敗から学び成長できる人間となれるよう精進」、大谷香乃さんは「家族、先生、地域の人々のおかげで成人を迎えられました」と述べた。

 日高川町は日高川交流センターで行われ、対象者111人のうち93人が出席。久留米啓史町長が「豊かな感性と柔軟な発想で、新たな道を切り開こうと強い気持ちを持って、社会人としてまい進してください」とあいさつ。新成人を代表して筒井伶奈さん(小熊)は、家族や周囲の人に20年間の感謝を述べ、「アフターコロナの時代を担う世代として、何事も諦めず、それぞれの道を一歩一歩、歩み続けていきたい」と力強く決意を示した。