御坊市は、新型コロナワクチンの3回目接種について、2月5日に予定していた集団接種のスタートを2週間前倒しし、今月22日から開始する。

 1、2回目と3回目接種用に配送を予定していたファイザー製のワクチンについて、保管する超低温冷蔵庫に接続していた緊急非常用蓄電池の操作不備のため、超冷凍状態から冷蔵状態で保管することになり、使用期限内に全てのワクチンを有効活用し、かつ感染拡大防止を図るため前倒し接種を実施。市によると、12月28日現在で635バイアル(3810人分)のワクチンを超低温冷凍庫(マイナス80度)で保管していたが、同日夕方に点検したところ、超低温冷凍庫が正常に動作しておらず、庫内温度が超低温状態からマイナス20度(±5度)より上昇していることが確認され、医療用冷蔵庫で冷蔵保存することになったため、全てのワクチンの使用期限が冷蔵開始から31日間(ワクチン接種手引きから)となり、今月28日までに使用しなければならなくなった。

 市は12月22日から2回目の接種を終えた人に接種券等を発送。オミクロン株の感染拡大報道を受け、高齢者施設などへの前倒し接種を検討する中、接種券等の発送を含めて高齢者施設や病院関係者らの協力を得ながら接種の予定を前倒しし、集団接種についても時期を早めて対応していく。