コンクリートと土が崩落した減勢池の側壁

 17日朝、高さ12・5㍍、幅約60㍍にわたって倒壊した日高川町初湯川の県営椿山ダム減勢池のコンクリート側壁は、20日朝から仮復旧工事がスタートした。年明けから本格的な復旧工事に取りかかる。

 ダム管理事務所によると、17日午前11時ごろ、ダム機器の更新工事を行っていた作業員が「バターン!」という大きな音を聞き、現場周辺を確認すると、国道424号側(日高川右岸側)にある、ダムから放水した水を受ける減勢池の側壁が崩れ落ちているのに気づいた。ダム本体には影響がなく、現在のところダムの機能や住民生活への影響は出ていないという。

 現場では崩れた斜面にコンクリートを吹き付ける仮復旧工事が始まり、年内をめどに完成後、本格的な復旧工事に移るという。

 同事務所は「ダムは3年に一度、定期検査を行っているが、3年前の2018年度の検査では異常は見つかっていなかった。早急に原因を究明したい」と話している。