今月5日に開かれた7周年記念市も開店前から長い行列

 美浜町や周辺市町から人気の逸品が勢ぞろいするマーケット「ええやん! MIHAMA夕暮れ市」が7周年を迎えた。美浜町内のしらす加工・販売、なれ寿司製造・販売など4つの店でスタートし、毎月1回、町内で会場を巡回しながら開催。すっかり地域を代表するイベントに成長し、今月5日には7周年記念市を開き、多くの客でにぎわった。

 夕暮れ市は2014年、谷国水産、まるあい寿司、郷土銘菓処ふく田など4事業者が中心となって企画。同年12月に12店が集まって第1回を開催し、今月5日で81回をかぞえた。

 当初から事業者による自主的な運営を尊重し、商工会は表に出ず側面支援のみで、補助金には頼らない姿勢を貫いてきた。天候に売上が左右されたり、駐車場が確保できないなどの問題から客の減少に悩んだ時期もあったが、神社や町有地を活用しながら、「夕暮れ市限定品」の発売などで地域に定着、人気を高めてきた。

 食品衛生や品質表示ラベルに関する勉強会も積極的に開き、県内産の食材を使った安全、安心な商品のみが認定される「プレミア和歌山」の認定を受ける商品も多く生み出した。メンバー同士の交流からコラボ商品も生まれるなど、事業者のモチベーション向上にもつながっている。

 夕暮れ市代表の谷信子さん(70)=谷国水産=は、「まちおこしの一助になればと思い続けてきました。毎回、達成感より危機感を持って開催しています。これからも出店者の方には、お客さまに喜ばれる商品等の提案をしてもらいたいです」と話している。