3日の地震で、県内で5人が軽いけがをし、16件の物的被害が確認されたことが県のまとめで分かった。

人的被害はみなべ町北道で小学生と田辺市文里で高校生が避難中に転んで軽傷。白浜町の保育施設では男児と女性教諭が転倒したほか、有田市箕島で女性1人が地震後に過換気症候群を訴えて搬送された。

建物の被害では震度が大きかった御坊市で目立ち、市役所の窓ガラス37枚が破損、タイル4枚が剥がれた。塩屋町の猪野々会館の給水管も破損し、御坊中学校では校舎3階の教室の天井タイル1枚が落下。ショッピングセンターオークワロマンシティ御坊店でも店内で漏水が発生した。このほか、御坊の空き店舗では貯水槽配管が破損。住宅では塩屋町南塩屋の1軒で給水管折れ、島の1軒で天井板1枚が落下した。

ほか、日高町、日高川町、田辺市、上富田町でも窓ガラス割れなどの被害が確認された。

交通機関では列車の運行にも影響があり、JR紀勢線で遅れや特急の運休など一部ダイヤが乱れた。