写真=パネルを踏んで村人に話しかける子どもたち(中町の堀河屋林業野村邸前で)

 一般社団法人御坊青年会議所(JC、山本哲理事長)の謎解きイベント「まちなかRPG~湯河氏の隠された財宝を追え~」が13、14の両日、御坊市の寺内町で開催され、2日間で54組230人が参加した。

 地域の文化財や歴史を新たな切り口で発信し、地元に暮らす人や子どもたちに、魅力を再発見してもらう機会にしようと企画した。謎を解きながらゴールを目指すイベントで、物語の舞台は戦国時代。豊臣秀吉が第二次紀州征伐として、御坊の地を治めている湯河直春を攻め滅ぼそうとしている。直春はこのまちのどこかに財宝を隠し、「朝日さす、夕日輝く、イチョウの下の岩陰に、小判千両、後の世の為」と言葉を残し戦に向かったという設定。10分ごとに参加者が小竹八幡神社をスタートし、会場となる寺内町を歩き、日高別院や旧中川邸など9つのチェックポイントを巡った。

 まちには着物を着てかつらをかぶり村人に扮したJCメンバーがスタンバイしており、その前には「話しかける」と書かれたコマンドパネルを設置。ゲームの世界に飛び込んだような演出で、子どもたちは、村人を見つけると元気に駆け寄って、クイズを聞いたり、ヒントを出してもらったり。むずかしいクイズに頭をかかえながらも楽しんでいた。

 ゲームのストーリーはフィクションのため、最後に実際の歴史がわかる説明書も配られた。