写真=高校・大学生の農育プロジェクトを開始した若い農業部会

 日高川町農業振興協議会の「若い農業者部会」(藏光俊輔部会長)は28日、不足する農業の担い手対策の一環として、高校・大学生を対象に農育プロジェクトを始動。参加生を募集している。
 「若い農業者部会」は日高川町農業振興協議会の下部組織で、町内の50歳以下の農業者でつくる。これまでも町から依頼を受け、農業の担い手対策を検討・実施しており、今回は新たに、10年後の農業担い手づくりに取り組む。農育プロジェクトは、将来を真剣に考える時期である高校生などを対象に、同部会の7人のメンバーが参加生2人ずつを受け入れ、農業のやりがいや農家の生活等を紹介し、ミカンやミニトマトの収穫、梅のせん定作業なども体験してもらう。

 この日、同部会の亀井浩さん(40)の農園(小熊)にメンバーが集まり、プロジェクトの詳細を発表。亀井さんは、「農業はしんどいイメージがあると思うが、それ以上に楽しさや充実感が味わえる仕事。実際に現場を体験してもらい、職業の選択肢の一つに入れてもらいたい。採れたてのおいしさなど収穫の喜びも感じてもらえれば」と多くの参加を呼びかけている。

 活動は、農家の指定時期におおむね週1回、月4回程度で、実働時間に応じ時給1000円が支払われる。対象は町内在住の高校・大学生。事前面談を行い、送迎など相談も受け付ける。申し込みは、町農業振興協議会若い農業者部会事務局(役場農業振興課内)℡0738(22)2048、メール(nougyou@town.hidakagawa.lg.jp)、応募フォーム(https://form.run/@hidakagawa)まで。

 受け入れ農園と実施時期、作業内容は次の通り。

 みはらファーム(三百瀬)=10・11月、サツマイモ・サトイモの収穫▽亀井農園(三百瀬)=12月、ミカンの収穫▽森隆農園(若野)=12月、ミカンの収穫▽瀧本農園(小熊)=12月、ミカンの収穫▽東農園(鐘巻)=1・2月、ミニトマトの収穫▽垣内農園(山野)=12~2月、梅の木のせん定▽藏光農園(松瀬)=12~2月、梅の木のせん定