写真=準優勝の賞状と銀メダルを獲得した永江選手

 JOCジュニアオリンピックカップ第15回U18・第52回U16陸上競技大会が22日から愛媛県で開幕。初日に行われたU16男子砲丸投げに県代表の大成中3年、永江翔太朗選手が出場し、これまでの和歌山県記録を塗り替える15㍍54をたたき出した。結果は準優勝で、夏の中体連に続く連続制覇は逃したものの、大舞台の最後の一投で県記録更新という勝負強さを見せつけた。

 8月に行われた夏の中体連全国大会では、15㍍40の自己ベストを記録して見事優勝。全国の強豪ばかりが参加するジュニアオリンピックカップにはチャンピオンとして、「県記録更新と全国優勝」を目標に掲げて臨んだ。

 男子砲丸投げには24人が参加。本来は予選3投で上位8人がさらに3投の決勝ラウンドを行うが、新型コロナ感染対策の特別ルールとして予選2投、決勝2投の4投で争われた。

 永江選手は1投目、14㍍22で3位をキープ。2投目には15㍍25まで伸ばし、2位で決勝ラウンドに駒を進めた。中体連でも最後まで優勝を争った東京のライバルが3投目で15㍍80をたたき出し、永江選手は3投目に14㍍63。「悔いが残らないよう思いっきり投げた」最後の4投目、県記録の15㍍46を8㌢上回る15㍍54をマーク。優勝には届かなかったが、目標の一つを見事にクリアした。

 賞状と銀メダルを手にし「県新記録を出せたのはよかったが、優勝を逃したのはやっぱり悔しい。うれしさ半分、悔しさ半分です」と率直な思いを口にし、「最後の一投は最後までしっかり指にかかって投げることができた。上半身を起こし切れればもう少し記録を伸ばせたと思いますが、今の自分のベストは出せたと思います。まだ来年3月まで記録会はありますので、県記録をさらに伸ばし、16㍍を超える記録を出して今回の悔しさを晴らしたい」と話した。

 同行した西岡大輔顧問は「今回はチャンピオンの立場、そして4投しかなく、ミスができないプレッシャーの中で県記録を更新でき、よく頑張ってくれました」と健闘をたたえた。