先日、NTTドコモによる大規模な通信障害が発生。電話やインターネット交流サイトの連絡手段だけではなく、スマホを使った支払いも一部で使えなくなった。ドコモユーザーの筆者も数時間、特に「LINE」での連絡に影響。スマホが社会や生活のさまざまな場面に浸透する中、スマホ依存のリスクがあらためて浮き彫りとなったといえる。

 スマホの役割はますます増え、いまや動画・音楽やゲーム、地図アプリ、飲食店やタクシーの予約もスマホ1台で可能で、QRコード決済でスマホを財布代わりにする人も。ひとたび障害が起きればこれらの機能の大半は使えなくなり、注意しておく必要がある。

 一方、購入した果物や化粧品を海外に転売する事業に出資すれば配当を上乗せして返金するとうたい、配当率を上げるための「保証金」や商品の購入代金の名目で現金をだまし取ったとして、観光農園経営会社の元幹部ら5人が詐欺の疑いで逮捕され、ニュースになっていた。報道によると、2015年7月から転売事業を展開。31都道府県の930人から計約133億円を集めた疑いがある。

 この会社は、ほとんど元手がなくても参加できる、クレジットカードを使った「副業ビジネス」を展開し、逮捕された幹部らはラインなどSNSを使って主に20~30代の若い世代に話を持ちかけ顧客を獲得。カードの引き落とし日前に利益を上乗せした分を返金するとうたっていたが、入金は途切れ、投資した人は多額の借金だけが残ったという。

 スマホにインターネット、SNS。利便性と危険性は隣り合わせである。世の中が便利になれば、その分リスクを伴うことを忘れてはならない。    (笑)