19日公示、31日投開票の衆議院総選挙に向け、県選挙管理委員会は12日、県内3小選挙区の立候補予定者説明会を開いた。1区は現職の2陣営、2区は現職1、新人3の4陣営、3区は現職1、新人3の4陣営が出席。いずれも2017年10月以来、4年ぶりの戦いが濃厚となっている。岸田文雄新首相の下、衆議院はきょう14日解散し、各陣営が臨戦態勢に入る。

 説明会には1区で国民民主党現職の岸本周平氏(65)=和歌山市・当選4回=と自民党現職の門博文氏(56)=和歌山市・3回・比例近畿ブロック=の2陣営が出席。2区は自民党現職の石田真敏氏(69)=海南市・7回=、立憲民主党新人の藤井幹雄氏(60)=かつらぎ町=、「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」新人の遠西愛美氏(37)=橋本市=、日本維新の会新人で高野町議会議員の所順子氏(72)=高野町=の4陣営。3区は自民党現職の二階俊博氏(82)=御坊市・12回=、共産党新人の畑野良弘氏(61)=串本町=、ファイナンシャルプランナーの新人根来英樹氏(52)=田辺市=、新党くにもり代表の新人本間奈々氏(52)=田辺市=の4陣営。説明会では小濱孝夫県選管委員長が「明るくきれいな選挙の実現と、一人でも多くの人に投票してもらえるよう啓発したい」と述べ、関係機関が政見放送や違反行為などについて説明した。

 前回選挙をみると、1区は岸本氏が7万2517票を獲得し当選。5万7111票の門氏は比例で復活、共産党新人の原矢寸久氏は1万4372票だった。投票率は47・27%。2区は石田氏が7万5772票で当選。希望の党新人の坂田隆徳氏が2万1395票、共産党新人の下村雅洋氏が1万6520票、日本維新の会新人の栄隆則氏が1万6175票。投票率は52・89%。3区は二階氏が10万9488票を獲得、4万608票の共産党新人楠本文郎氏を破った。投票率は59・78%。