自民党の岸田文雄総裁が第100代の総理大臣に就任した。総裁選は1回目の投票でトップに立ったが、過半数の得票に至らず、2位の河野太郎氏との決戦投票の末に決まった。新型コロナ対策、経済再生、安全保障、少子化問題など喫緊の課題にどう取り組むのか。一国の舵取り役として大きな期待が寄せられている。

 隣国の韓国でも来年3月に行われる大統領選に向け、与野党の正式候補決定レースが本格化している。ネットニュースによると、日本への反日の対応も争点の1つとなっているという。韓国は以前から何かと日本に強硬な姿勢を見せており、慰安婦問題では国家間の合意を反故にし、徴用工問題でも地裁が三菱重工の資産売却を命じる決定を下すなど両国間の関係は冷え切った状態だ。その韓国の国内の状況に目を向けると、不動産価格の高騰、景気の低迷、急激なウォン安など問題が山積。選挙戦で反日を騒ぎ立てている暇がないようにも思えるのだが。

 日本では任期満了に伴う衆院選が今月に行われることが決まった。臨時国会会期末の14日に衆院を解散し、総選挙の日程は19日告示、31日投開票となる。4日現在で、和歌山3区は現職の二階俊博氏、共産党新人の畑野良弘氏、ファイナンシャルプランナーの新人根来秀樹氏の3氏が立候補を表明。他にも新人が出馬しそうな雰囲気があり、乱立も予想されている。

 選挙は暴力のない戦い。日本では政権が生まれる過程で血を流すことはなく、その戦法は言葉による訴え。各候補の公約に耳をすませ、有権者が一票を投じる。衆議院選では白熱した政策論争が展開されることに期待したい。(雄)