写真=ギターと愛犬の作品「なでて!」

 奈良芸術短期大学が主催する第5回鉛筆デッサンコンクールで、紀央館高校の鈴木菜々さん(3年)の作品「なでて!」が入賞した。

 高校生、高専生らを対象にしたコンクールで、「大切にしたいモノ」をテーマに鉛筆のみで描いたデッサンを募集。298点の応募があり、大賞1点、準大賞2点、優秀賞8点、入賞30点を選んだ。

 鈴木さんの作品は、自身がアコースティックギターを練習しているところに、愛犬のトイプードルがかまってほしそうに寄り添ってきている様子を、四つ切画用紙(395×546㍉)に描いた。白いシャツの立体感やギターの表面の反射などは微妙な濃淡を加えて表現し、トイプードルの毛並みは繊細に描き、愛くるしい表情に仕上げた。

 油絵などでの受賞はたくさんあるが、鉛筆デッサンは応募自体が初めて。「鉛筆だけで表現するので難しかったですが、受賞できてうれしいです。また機会があれば描きたいです」と話している。