先日、日高川町の寒川第一小学校で運動会が開かれた。11人と少ない児童数だが、区民運動会と合同のため多くの区民も参加し、地域が一体となって盛り上がっていた。ラストの「寒小太鼓」は2002年に児童が中心となって創り、以降、毎年続いている伝統の演奏。高学年から低学年の児童が一緒になって掛け声を上げたり、太鼓を鳴り響かせる姿には、少人数校ならではの一体感を感じた。また太鼓には楽譜がなくすべて口伝えで続いているというので驚いた。これも、上級生と下級生の距離が近いためできたことだろう。
日高地方の小学校の秋の運動会は、この寒川第一小でスタートし、今後10月を中心に各市町の合計25校で開かれる。例年は初夏開催が中心だったが、今年は4月に県内の感染者数が増加し、初夏開催だった学校の多くが延期を決め、秋開催が多くなった。
コロナにより、運動会の内容も変わった。密になる種目を避けたり、学年で実施する時間をずらしたり。日高地方ではほとんどの学校が午前中の半日開催となっている。子どものころを思い出せば、運動会の楽しみの一つは昼食の時間。全校生徒の家族らがグラウンドに座って昼食を食べている様子は、普段の学校生活にはない特別な感じがした。
運動会の変化は全国的なもので、ネットに投稿されている保護者アンケートなどをみるとさまざまな制限などにより「観覧しやすくなった」などの肯定的な意見も多く、コロナ後も参考にするべきところがあるのかもしれない。ただ主役はあくまで子どもたち。コロナが終わった後には、子どもたちが最も力を発揮できる運動会に変化していくことを望みたい。 (城)


