写真=握手する木下社長、田中総支社長、坂口支店長(左から)

 携帯電話事業などを手がける大手電気通信事業者のKDDIは、災害時でも通信サービスを提供し続けるため、田辺市に避難所支援基地を開設。16日には委託先の和歌山電工㈱(田辺市神子浜)で開所式が行われた。

 台風や地震など大規模災害等が発生し、停電等で携帯電話の通信が不通となった場合にも迅速に対応しようと、同社関西総支社から遠い北近畿と南近畿に基地を開設した。

 南近畿は同社のパートナーである㈱協和エクシオと契約を締結。エクシオのパートナーである和歌山電工本社を基地として運営を委託し、キャリア問わず通信できるWi-Fiアクセスポイントルータ5個、充電ボックス5個、蓄電池5個、ドラムコード3個などの資機材を保管。主に田辺市以南をカバーする基地となる。災害発生時、KDDIが自治体に直接連絡を取り、避難所に資機材の要請があれば基地から届ける。

 開所式ではKDDIの田中稔関西総支社長、協和エクシオの坂口隆冨美関西支店長、和歌山電工の木下智雄社長ががっちり握手。田中総支社長は「いかなる災害でもサービスを提供し続けることがKDDIの果たすべき責任。信頼できるパートナーとともに訓練を繰り返し、万一のときは住民のライフラインを守りたい」と話した。