写真=弓倉氏

 御坊市議会9月定例会は15日、追加を含む10議案をいずれも原案通り承認、可決、同意し、閉会。追加議案では、30日の任期満了で退任する奥幹夫教育長(68)=熊野=の後任で、元御坊小校長の弓倉正啓氏(62)=印南町南谷=の任命に同意した。

 弓倉氏は1983年に教諭となり、名田中などに勤務。県教育庁を経て、2009年から西牟婁地方の小学校長を歴任した。12年から西牟婁教育支援事務所長、13年から紀中教育支援事務所長を務めた後、16年に御坊小校長となって20年3月に退職。「さまざまな課題解決に向けて学校、地域、関係機関と連携し、取り組んでいきたい。微力ながら精いっぱい頑張りますので、皆さんのご理解ご協力よろしくお願いします」と話している。

 本会議では同人事案件の提案理由説明を前に奥教育長が感謝を述べたうえで、「これからも一市民として、ふるさと御坊の発展を願って過ごしていきたい」とあいさつ。このほか追加で、市公平委員会委員について藤本順英氏(72)=藤田町吉田=の選任、市教育委員会委員について文蔵武人氏(56)=同=の任命にいずれも同意した。

 塩屋公共下水道事業の塩屋処理区管路施設(第38工区)及び塩屋処理区管路施設(第38工区単独)工事請負契約については金額が2億9326万円、相手方が塩屋町北塩屋の株式会社中村建設(橋川沙織代表取締役)。議員提出議案の「コロナ禍による厳しい財政状況に対処し地方税財源の充実を求める意見書」も可決した。