写真=マスク着用困難の意思表示カード

 県は障害などの理由でマスク等を着用することが困難な人に対し、「意思表示カード」を交付する。カードは名刺サイズで、首からかけられるようになっている。

 対象者は①発達障害、感覚過敏、呼吸器機能障害、皮膚の病気等やむを得ない事情により、マスク等の着用が困難②県内在住または県内に通学、通勤している――の2つが該当する人。

 一般的に、発達障害のある人は触覚、嗅覚等が非常に敏感になっていることが多いという特性があり、それにより日常生活に大きな支障をきたす場合がある。

 御坊保健所の担当者は「このような人は外見からは分かりづらいため、周囲から冷ややかな目で見られたり、心ない批判を受けたりする可能性があります。マスクの着用が困難な人がいることを知り、思いやりのある行動をお願いします」と呼びかけている。

 交付は無料。意思表示カード申し込み書を県障害福祉課、または各振興局健康福祉部等に提出すればよい。詳しくは御坊保健所℡0738223481。