写真=合意書を手に鈴木事務局長㊧と芝組合長

 JA紀州(芝光洋組合長)は31日、生活困窮者家庭や支援する団体に無料で食品を提供しているNPO法人フードバンク和歌山(古賀敬教理事長)との間で、食品の譲渡に関する合意書を交わした。

 同JAが備蓄している災害用非常食を更新する際や「フードドライブ活動」で持ち寄ってもらった食品、飲料水の提供に関する取り決め。フードドライブは家庭で使い切れない未使用食品を持ち寄ってもらい、それらをまとめてフードバンク団体や地域の福祉施設・団体に寄贈する活動。今後は各支店に回収ボックスを設置し、スタートさせるという。

 同法人の鈴木正文事務局長らが御坊市のJA本店を訪問。鈴木事務局長は「本当に助かります。コロナ禍で困っている家庭も増えるなか、お気にかけていただき、ありがとうございます。とても心強いです」と感謝を述べ、芝組合長も「『もったいない精神』で育ちました。食品ロスを出さないよう、生かしていただければ。組合員や地域の皆さんにもご協力いただき、いろんな方法を考えていきたい」と話した。