写真=備長炭の焼き鳥を体験する参加者

 若い世代に世界農業遺産をつないでいく、みなべ町の「まちキャンパスプロジェクト」(上野章リーダー)主催の「世界農業遺産を親子で体験教室」が22日、みなべ町役場などで開かれた。同町内や田辺市内の親子5組10人が参加。世界農業遺産のみなべ・田辺の梅システムについて楽しみながら学んだ。

 体験を通して梅システムを知ってもらおうと初めての試み。上野リーダーが手作りした、雨水が冒険しながら梅システムを分かりやすく紹介する紙芝居「アマミズくん」を披露。備長炭の原料となるウバメガシをはじめとする薪炭林が山を守り、ミツバチが梅の受粉に欠かせないことなどを説明した。

 続いて備長炭と市販の白炭を使って焼き鳥の食べ比べ。お父さんお母さんと一緒に焼き鳥をバーベキューコンロに乗せ、じっくり焼き上げたあと試食した。お父さんと一緒に参加した下浦蘭斗君(高城小3年)は「備長炭で焼いた肉の方が柔らかくておいしい。紙芝居も農業遺産のことが分かりやすく知ることができた」と笑顔で話していた。

 昼食では梅干しおにぎりを子どもたちが握ってみんなで食べ、午後からは梅シロップ作りや6種類のハチミツの味比べなども楽しんだ。

 教室の様子は桂枝曾丸が地域の魅力を紹介するテレビ和歌山の「和歌山の元気発信 あの町この村笑顔でおもてなし」のコーナーで、9月17日午後7時半から放送される。