写真=バッテリーで選出された日下選手㊧と野田選手

 硬式野球ボーイズリーグの第21回鶴岡一人記念大会中学生の部(20日から広島県呉市)に出場する関西選抜チームに、和歌山御坊ボーイズ/ジュニアタイガースから投手の野田皇志君(湯川中3年)と捕手の日下侑太君(東陽中3年)が選ばれた。入部当時からバッテリーを組む2人は、ともに打撃にも自信を持っており、投打での活躍を誓った。

 鶴岡記念大会中学生の部には東日本、中日本、関西、中四国(2チーム)、九州選抜の6チームが参加。予選リーグのあと決勝トーナメントで優勝を争う。関西選抜は18人で編成。春先に行われたトライアウトで選手を選考しており、野田選手と日下選手は投打ともスタッフの目に留まった。

 野田選手は身長173㌢、体重75㌔。最速136㌔の力のあるストレートを最大の武器に三振の取れる右本格派。カーブ、スライダー、チェンジアップ、カットボールと多彩な変化球も駆使した強気の投球が持ち味。打撃でもタイガースでクリーンアップの一角を担い、長打力が光る。湯川少年時代は捕手だったが、タイガースに入部してから投手に転向、メキメキと力をつけてきた。

 日下選手は身長170㌢、68㌔。強肩が魅力で、高い盗塁阻止率を誇る。打撃もタイガースのキーマンで、1番か4番を任されている。ミート力が抜群で出塁率と勝負強さはチームでもピカイチだ。小学1年から野球を始め、内野手として活躍したが、タイガースに入ってから捕手に転向。よき女房役として投手の持ち味を引き出している。

 1年からバッテリーを組み、互いに信頼しており、2人一緒の選出に「うれしい」と声をそろえる。野田選手は「関西選抜は長く優勝できていないので、頂点に立てるように頑張りたい。マウンドでは、打てるものなら打ってみろという強い気持ちで投げたい」、日下選手は「いろんな投手の球を受けるのが楽しみ。盗塁を阻止したいし、打撃でもチャンスで1本打ってチームに貢献したい」と語った。

 タイガースの山﨑幸二会長は「タイガースの代表としてしっかり頑張ってきてほしい」とエールを送っている。