写真=鳥取市の希望大使らと交流する山際さん㊨と塩路さん

 認知症になっても希望を持って暮らせることを認知症の本人が発信する国の「認知症希望大使」について、地域版の大使が任命されている御坊市と鳥取市の交流が4日、オンラインで行われた。

 認知症希望大使は国が5人を任命。地域版として都道府県での大使設置が進められるなか、御坊と鳥取の2市が市区町村単位で任命している。

 地域版希望大使同士の交流や任命者間の情報共有、9月のアルツハイマー月間に合わせて開かれる都道府県と市区町村の地域版希望大使の交流会に向けて実施。御坊市のあがらの総活躍希望大使に任命されている山際裕三さん(82)=薗=と塩路京さん(94)=藤田町吉田=が市役所から参加し、国の認知症希望大使も務める鳥取市の藤田和子さんらと交流した。

 山際さんのハーモニカ演奏、塩路さんの字を書くことなど、それぞれ自己紹介の後、大使や地元の認知症本人の活動について情報交換。大使や市職員らが今後について意見を交わした。