第45回全国高等学校総合文化祭「紀の国わかやま総文2021」が31日、和歌山県で開幕。期間は8月6日までで、全国から高校生が集まり、県内10市町で吹奏楽、英語、弁論など22部門の発表が行われている。

 1日には御坊市が会場となっている英語部門が行われた。秋篠宮ご夫妻もオンラインで鑑賞。オンラインながらお出迎えやお見送りなど生徒たちが何度も練習して迎え、交流では、英語劇をたたえられ、生徒たちも貴重な経験に感激しているようだった。また英語劇の発表では、日高地方の学校から日高高校が参加。かぐや姫を英語で再現した劇で、英語だけでなく衣装や演技などにも力を入れ観客を楽しませた。県内11校、県外4校が参加し、受賞3校はいずれも県外と、県外校のレベルの高さを見せられる結果となったが、出場生徒たちにはいい体験になっただろう。

 筆者は御坊市内の高校を担当しているが、文化部の活躍は目覚ましい。書道や美術などで取材してきたが、いずれも高校生の作品とは思えないレベルの高さを感じた。もちろん筆者自身は素人だが、書道や美術では生徒たちの苦労している点などを聞いている内に、作品に込められた気持ちの重さは感じることができた。

 そんな文化部のインターハイと呼ばれる全国総文。日高地方からは英語だけでなく自然科学や合唱、書道、箏曲、美術、囲碁将棋などの各部門にも出場し、日ごろの成果を披露する。コロナの関係で入場制限があるなど、気軽に応援に行くことは難しいが、それぞれの出場者たちが自分の力を出し切り、また参加をきっかけに新たな創作意欲につなげてもらうことを期待したい。(城)