写真=SanPin中津で商品化した「中津コーヒー豆」を販売する生徒

 日高高校中津分校の3年生が5月から生産に取り組んできた紀州備長炭で焙煎する「中津コーヒー豆」の販売が13日、日高川町船津の道の駅SanPin中津と千津川の「ゴルフプレイスアルファ」でスタートした。

 商品は、タンザニア産キリマンジャロとグアテマラ産リオアスールの2種類。価格は100㌘1000円。SanPin中津には販売初日、生徒たちが持参し、陳列。焙煎しているところの写真や売り上げの一部を備長炭の原木(ウバメガシ)の植林に充てることなどを紹介したポップも貼り、多くの人の協力を得ながら自分たちで作り上げた商品を販売した。買い物客は「名産の紀州備長炭を使った商品を作ってくれたので、応援したいです」などと話していた。

 古谷友吾君は「岐阜出身で紀州備長炭を知らなかったけれど、地元の名産品を使った商品開発ができてうれしい。おいしいコーヒーができたので、地域の皆さんにぜひ飲んでほしい。岐阜にも広めていきたいです」と意欲をみせていた。

 総合的な探求の時間で取り組んできたコーヒー豆の製品化で、紀州備長炭の製炭職人とタッグを組み、備長炭の火で、生徒たちが丁寧に焙煎したコーヒー豆。パッケージのデザインは、日高高校本校の生徒に協力を求め、応募作品の中から1年の杉本絢音さんのデザインを採用。デザインを印刷したシールを商品の袋に貼る作業は、就労継続支援B型事業所ゆう(千津川)に依頼するなど準備してきた。今後も生産を続け、インターネット販売や販売店の拡大などに挑戦する。