写真=オオタニワタリを植える区民

 みなべ町埴田区(横畑稔和区長)の役員10人が3日、南部湾に浮かぶ鹿島でオオタニワタリの植栽を行った。

 オオタニワタリはもともと鹿島に自生していたが、バブル期に観葉植物として乱獲されてなくなってしまい、絶滅危惧種にも指定されている。埴田区民が復活させようと、15年ほど前からこの時期に植栽を続けている。

 大きく生育するまで10年以上かかるが、活動を知った町内外の住民から毎年提供を受けており、今年は20株を島にある鹿島島内本殿周辺に植えていった。これまで植えた株から胞子が飛び、着実に増えてきている。

 横畑区長は「多くの人の協力で株が増えてきた。しっかり根づくようこれからも続けていきたい」と話していた。