写真=完成した絵とともに笑顔の狩谷さんと参加者
障害者のつながりを広める活動に取り組む団体「COSMO ROSE(コスモローズ)」が、国民文化祭「紀の国わかやま文化祭2021」の折り鶴プロジェクトに参加し、2週間がかりで約800羽の鶴を使ったきいちゃんのモザイクアートを完成させた。代表の狩谷亮裕さん(22)=日高川町山野=は自身も身体のハンディがあるが、それを積極的に捉え、交流会などを開催。誰もが住みよいまちづくりへ、少しずつ活動の輪が広がっている。
コスモローズは障害者がいきいきと活動し、明るく住みよいまちづくりに寄与することを目的に、交流会や新聞調のミニコミ紙「コスモローズ新聞」を発行している。
折り鶴プロジェクトは、県のPRキャラクター「きいちゃん」の下絵が描かれたパネルに、折り鶴を貼っていき、絵を完成させる。絵は、大正琴の演奏や将棋を打つなど24種類のデザインがあり、コスモローズは和装で短歌を詠むきいちゃんを担当。完成すると、県内各地の文化祭イベントに展示される。
脳性麻痺による生まれつきの障害を持つ狩谷さんは、「折り鶴プロジェクトの参加はあくまで障害者交流のための手段で、こういったイベントの参加を通じ集まることで、コスモローズの参加者同士で悩みや困りごとを共有し、それらの解決への糸口になればいいと思います」と話している。
コスモローズの活動に参加する人の多くは、御坊市内で運営する介護事業所「かいてきケアステーション」の利用者で、主に頸椎損傷や脊椎損傷などの後天性の障害者が多く、事故などで障害を負った人だからこその悩みが聞けたり、自分が知らない制度を知ることができ、狩谷さんは「とても勉強になる」と話している。
8日には日高川町農改センターで折り鶴プロジェクトの集いを開き、きいちゃんが和装で短歌を詠んでいる貼り絵が完成。狩谷さんの家族や知人ら延べ15人が制作に協力した。
参加者の無職西川ミヨ子さん(84)は「折り紙を作るのが好きなので楽しいです。貼り絵の制作も少しずつ慣れてきて、手もよく動くようになりました」と笑顔を見せていた。


