写真=最後の卒業生の8人(比井小)

 日高地方の小学校で23日、一斉に卒業式が行われ、4月から志賀小と統合する比井小は最後の式となった。

 比井小では教職員や保護者、在校生が出席して行われ、8人が卒業。三原章宏校長は一人ひとりに卒業証書を手渡したあと式辞。卒業する児童に対し「志を高く持つ」「感謝の心を忘れない」の2つの言葉を送り、「比井小学校の卒業式はこの146回で最後となります。この学校の卒業生として胸を張って人生を歩んでください」とはなむけの言葉を送った。

 卒業生全員で行った別れの言葉では、6年間の思い出を振り返り、「最後の卒業生として、学校のことはいつまでも忘れません」と、思い出いっぱいの校舎に別れを告げた。

 比井小は1874年(明治7)年に創立。卒業生数は火事で記録が焼失した1952年(昭和27)以降で1259人となった。

 この日は卒業生がいない日高川町の山野小を除く7市町31校で実施され、計621人が巣立った。