写真=超熟しらぬいを収穫する松井代表

 県が優れた県産品をブランド認定して推奨する「プレミア和歌山」の第13回推奨品に84品目(65事業者)が決まり、奨励賞に日高地方から日高川町松瀬、まるまつ農園(松井利郎代表)の「超熟しらぬい」が選ばれた。

 奨励賞(4点)は84品目から選ばれ、特別賞(1点)に次ぐ賞。特別賞は紀州和華牛協議会の精肉「紀州和華牛」だった。認定商品はトータルで677品目(374業者)。

 「超熟しらぬい」は、ミカン農家の同農園が最高においしい柑橘果物「しらぬい」を作りたいと、試行錯誤を重ねて生み出された商品。通常の露地栽培では1~2月に収穫されるが、ハウス内で3月中旬から4月下旬まで樹上で完熟させることに成功。収穫後、2、3日で出荷される。鮮度抜群で皮をむいた瞬間に甘酸っぱい香りが広がり、内皮は薄く、果汁はジューシーで濃厚。ほどよい酸味が甘さを引き立て、あとを引くおいしさを味わうことができる。

 同農園は昨年度に「木成り完熟みかん」、今年度に「超熟しらぬい」と「完熟純しぼり」の2品目が認定されたが、賞を受けるのは初めて。

 松井代表(44)は受賞に対し、「まさか賞をいただけるとは思っていなかったので、びっくりです。今後も生産する自分たちや消費者の皆さんがわくわくするような商品作りに挑戦していきたい」と話していた。

 推奨品発表会が19日、和歌山市のホテルアバローム紀の国で開かれ、仁坂吉伸知事は「認定されている商品は和歌山らしさがあり、かつ品質や安全性が確かなものばかり。広くPRしていきたい」とあいさつ。審査委員長を務めた残間里江子さんは「厳正なる審査で選ばせていただいた。本年もバラエティに富んだいい商品ばかりだった」と述べた。