写真=釣り客でにぎわった秋の釣りシーズン(昨年10月)

 2020年1月から12月までの1年間に由良町神谷の海つり公園を訪れた来場者数は8366人で、前年比で1126人(15・6%)増加した。新型コロナの影響で観光施設や飲食店が苦境に立たされる中、3密(密閉、密集、密接)を避けられるアウトドアがブームとなり、感染リスクが少ない釣りに人気が集まっていることなどが大きな要因とみられている。

 1991年にオープンし、管理は由良町漁業協同組合(中野豊組合長)。桟橋で海に浮かべた筏から釣りを楽しむことができ、公園内にはいけすに放流した魚を釣る「釣堀ランド」といけすの外の自然の魚をターゲットとする「海つり公園」の2つがある。

 漁協のまとめによると、新型コロナの緊急事態宣言下となった4月や5月は前年同月に対して減少したが、夏休みや秋の釣りシーズンを中心に来場者が増加。月別では8月が最多の1251人で、前年の656人と比較すると約2倍となり、伸び率も一番高かった。次いで11月が1305人(前年775人)、10月が1088人(同671人)の順。12カ月のうち、8カ月が前年同月を上回った。

 漁協は「コロナの感染防止の3密を避けられるため、釣り客が増えたほか、昨年はタチウオやヒラアジの釣果が好調だったことも影響しているのでは」と話していた。

 海つり公園の入園料は釣堀ランドが大人1万1000円、女性7700円、子ども5500円。海つり公園が大人1650円、小人1100円。問い合わせは公園事務所℡0738653263。