印南町議会全員協議会が19日開かれ、執行部から新型コロナウイルスワクチン接種対応について説明を受けた。

 内田猛住民福祉課長らが「接種を希望する町民の皆さまには円滑に、安全・安心に受けていただける体制を構築したい」とし、3月中旬から医療従事者、4月1日から65歳以上の高齢者、4月以降に基礎疾患者や高齢者施設従事者に接種するスケジュールを示し、それ以外の対象となる16歳以上65歳未満については時期未定とした。また、1カ所に人を集める集団接種か、地域の診療所などでの個別接種かについては、近隣市町とともに日高医師会、御坊保健所、ひだか病院と協議を進めている段階としながらも、「日高医師会からまずは集団接種で始めたいという意向が示されており、印南町としては、集団接種から始めることを念頭に準備していく」と報告した。

 議員から質問があった会場の候補地や看護師の人材確保については「いかに効率的に接種するかが大事だが、会場はまだ決まっていない。送迎や巡回バスも検討している」「接種の際には医師に付き添う、ワクチンを注射器に充てんする、接種後の待機者の状況観察などで多くの看護師が必要になるので雇いたい」と話した。

 全協では国の第3次補正予算に伴うコロナ対策の地方臨時創生交付金についても執行部から説明があった。同町では1億2046万円が交付され、経済対策やコロナ感染防止に向けて庁内の対策チームで検討しているとした。