印南町の4中学校統合に関する学校区別の説明会が16日から、スタートした。4中統合については教育委員会が昨年9月、日裏勝己町長に対して校舎の津波浸水と土砂災害地域を解消し、各学年の2学級編成ができるよう「4校を1校に統合することが望ましい」「統合後の校舎については新設」との考えを提示した。

 その後、町議会、区長会、保護者会などに説明しており、いまのところ反対の意見は出ておらず、なかには「もっと早く進めるべき」との声もある。だから統合という総論にはおおむね同意が得られるとみられるが、問題となりそうなのは新設する校舎の場所。海岸線では高台の用地はないし、かといって山間部でもすぐに使えそうな場所がない。慎重に検討していくべきだが、各地域のエゴ丸出しで「この場所でなければ」「あそこはダメだ」なんてことにはならないよう願いたい。あくまで子どもたちの教育環境を一層充実させることが一番である。

 一方、県立高校の再編の話も出ており、県教委は当初現行の29校を20校程度に減らす答申をまとめたが、学校関係者や議会、保護者らの反発があり、「現在の県立高を可能な限り存続させる」と軌道修正した。確かにまず学校を減らすことよりも、コロナ禍の影響で地方が注目される中、移住者を増やして人口増加につなげる知恵を絞る方がよさそう。ただ、全国的な人口減少、少子化を食い止めるのは相当難しく、地方で小中学校の統合が進む中、高校だけそのままというわけにもいかないだろう。やはり将来的には統合が必要になるだろうし、そういったことも見据えた議論をいまからしておくことも大事だ。(吉)