写真=消防団員と隊員が一斉に放水

 文化財防火デー(26日)にちなんで27日、御坊市消防は日高別院で訓練を実施し、地元消防団と連携した放水を行った。

 炊事場から出火したと想定し、寺の関係者がすぐに通報。敷地内にある御坊幼稚園の園児たちが避難を実践した。駆けつけた市消防と消防団御坊分団薗班は素早くホースを延ばし、本堂前にあるイチョウの木に向けて2方向から放水。逃げ遅れた人の救助も行った。

 坂口秀紀署長は「園児の皆さんは慌てず先生の言うことをよく聞いて避難できていました。日ごろの防災教育の証」と述べ、「私たちは、市の貴重な文化財を次の世代へ引き継ぐ重要な役割を担っています。防火意識を高めるとともに、訓練や設備の維持管理といった日ごろからの備えが大切。これからも実践してください」。市の箱谷徳一教育次長、副輪番の菅原吉人さんが一層の協力を求めた。