写真=要望について説明する上田会長(右奥)と村岡副会長(左奥)

 美浜町区長会(上田收司会長)は19日、2021年度の予算編成に向けて、籔内美和子町長に松林や煙樹ケ浜の有効活用、防災、地域住民の安心・安全な生活の考慮の3つを要望した。

 上田会長と村岡茂副会長が役場を訪れ、籔内町長、石塚和夫副町長らに要望した。1つ目は、県立自然公園の煙樹ケ浜一帯について、保健保安林の松林は森林レクリエーションゾーンとして、海岸域では誰でも参加できるイベントを企画し、「美しい浜」のまちとして魅力をSNS等で広く発信されたい。また、誰でも気楽に参加できる煙樹ケ浜周辺を維持管理する会をつくってはどうかと提案。上田会長は「煙樹ケ浜や松林は素晴らしい資源。住民の健康増進や自然を満喫できるイベントなどを行う場として有効活用し、SNSで発信すればIターン希望者にもPRができ、人口減少の抑制にもつながるのでは」とし、村岡副会長は「自分たちのまちの浜をじっくり見てもらい、いいものがあると再認識できる機会にできたら」と話していた。

 籔内町長は「イベントを行政で開催するのは難しいが、開催する人がいれば手伝いたい。SNS等での発信については、(私が)参加する全国的な会議でPRしたり、テレビなどの取材の際に積極的に発信していきたい」と述べた。

 2つ目は、気候変動の影響で発生頻度が高くなっている落石、浸水被害、台風の影響による高波、高潮被害、海岸浸食に対して抜本的な対策を要望し、3つ目は厳しい財政状況のなかでも、ふるさと納税額10億円の突破などもあり、地域住民の安心・安全な生活の確保と向上を図るため、優先順位を考慮し来年度の予算で対処してほしいと求めた。