日高地方7市町の広域で体験型観光を推進する組織の結成に取り組む、日高地域体験型観光組織設立検討会の会合が14日、日高振興局で開かれた。2月10日に観光誘致を行う御坊日高教育旅行誘致協議会の設立総会を開くことを確認し、3月上旬には協議会のサポートを受けながら実働的な活動を展開する民間組織を立ち上げるとした。

 観光の広域連携によるメリットは▽大規模化による運営コストの削減▽受け入れ体制の強化▽窓口の一元化による客の利便性や情報発信力の向上▽コンテンツのパッケージ化による魅力向上――などが挙げられる。

 同検討委員会は日高振興局の働きかけで昨年3月に結成。これまで新組織の結成に向けて検討を重ね、今回が最終の5回目の会合となった。

 会合には各市町の観光関係者ら委員7人ほか、オブザーバーとして各自治体の観光担当者ら約20人が出席。2月に結成される新組織の協議会メンバー構成を確認し、市町の行政、商工会、観光協会などとした。実働的な活動を展開する組織の名称についても話し合い、「紀州体験交流ゆめ倶楽部」を最終案とし、組織内に体験部会、民泊部会、企画部会の3つを置くことを決めた。事務所は日高川町和佐の南山若者センター2階で、2人の職員を配置する方針としている。