10日の110番の日を前に県警は、2020年中の110番通報の件数をまとめた。受理件数は6万3133件で、前年と比べて7891件減り、いたずらや間違いの非有効も1万1416件で同2071件減少。御坊署は引き続き110番通報の適正利用に協力を求めている。

 通報内容で最も多かったのは、交通事故関係で1万7531件(27・8%)。次に要望・苦情・各種情報提供が1万1855件(18・8%)で続いた。刑法犯の刑事事件は1390件(2・2%)。軽犯罪、口論、駐車禁止、火災等その他事件・事故は6310件(10・3%)、泥酔者、行方不明者、迷子等の保護関係は3324件(5・3%)だった。

 非有効のうち、いたずらは3341件(全体の5・3%)で前年比1824件(35・3%)、間違い電話は3323件(5・3%)で421件(11・2%)それぞれ減少。無応答も2177件(3・4%)で154件(6・6%)減っている。

 御坊署管内の総受理件数は3306件。いたずら、間違い、無応答など非有効は918件で、県内全体と比べて割合が高くなっている。

 110番通報は①何があった②どこで(近くの目印)③いつ④犯人(どこへ、服装、人相)⑤今どうなっているか⑥住所・名前・電話番号││を慌てず落ち着いて伝えるのがポイント。御坊署は10日、御坊市のオークワロマンシティ御坊店(午前10時~)、印南町のAコープいなみ店(同11時~)の管内2カ所で啓発活動を行う。

 「110番は事件や事故のときの緊急時専用電話。落ち着いて通報してください。いたずらや間違いがあると、事件や事故による緊急の110番につながりにくくなり、犯人の検挙や被害者の救護の妨げになる可能性があります。慌てない問い合わせや相談は御坊署(℡0738230110)や警察相談専用電話(♯9110)、警察相談窓口(℡073―432―0110)を利用してください」と求めている。