御坊市薗の小竹八幡神社(小竹伸和宮司)で28日朝、恒例の大絵馬奉納が行われた。

 氏子の木村洪平さん(56)=御坊市薗=が大叔父の故山中襄(のぼる)さん、父の木村靖夫(のぶお)さんから引き継いで毎年奉納しており、今回でちょうど20枚目となった。工作を担当した塩﨑建築代表の塩﨑弘直さん(58)、息子の真登さん(28)も参加し、小竹宮司の祈祷を受けたあと取り付けた。

 どっしりと落ち着いた黒牛の母子が描かれており、「12年前の前回は角の大きな勇ましい牡牛を描きましたが、今回は優しい母牛と子牛を、コロナ禍が終息して平和な世界が戻るよう祈りを込めて描きました」という。木村さんは9月に急病で入院、1カ月ほどで退院したがしばらくは筆がとれず、回復して12月に入ってから取りかかり、奉納前日の27日に完成した。小竹宮司は「今月中ごろから、大絵馬の完成を待ち望むように境内に来られる方の姿がみられました」、木村さんは「無事に回復できたのも、小竹八幡さんの神様のおかげと思います。退院して、すぐにお礼に参拝しました」と話している。

写真=左から大絵馬を奉納した木村さん、塩﨑さん、真登さん、小竹宮司