本を読んでキャッチコピーなどを用紙にまとめる県立図書館の中高生読書まつりPOPコンクール中学生の部で、日高附属中学校2年生の田淵穂花さんの作品が最優秀賞に輝いた。瀬尾まいこの「卵の緒(新潮社)」の主人公の感情を繊細な筆使いで表現。同校では2年連続の最高賞受賞となった。

コンクールには中学生の部に391点、高校生の部に284点の応募があり、最優秀賞、優秀賞に各部門1点、奨励賞に各部門3点、佳作に各部門20点を選んだ。

田淵さんが読んだ「卵の緒」は、血のつながりのない母子の物語。血のつながりがなくても誰よりも息子を愛する母親の姿が描かれており、強い親子の絆を感じられる作品。POPでは主人公の男の子が弟に見立てた卵を大事に抱える姿を、ポスターカラーで描いた。受賞に「こんないい賞をいただけると思っていなかったです。本も絵も好きで、好きなことで賞をとれてうれしい」と笑顔を見せている。

また同校からは、昨年最優秀賞を受賞した2年の寺井巴菜さんも奨励賞を受賞。作品は高山一実の「トラペジウム(KADOKAWA)」。高校1年生の女の子が、アイドルを目指して奮闘する青春の物語。POPは、ピンクのリボンを大きく描き、アイドルのかわいさを表現した。受賞に「昨年もいい賞をいただいていたので、連続で受賞できたことに驚いています」と話している。

このほか佳作に、中学校の部で日高附属中の及川真未さん、小池麻央さん、大﨑ひよりさんの3人、高校の部で日高高校の山本梨乃さん、藤川遥哉君、下村晴海さん、芝田いちなさん、川口真生さんの5人が選ばれた。

写真左=田淵さんの作品

写真右=寺井さんの作品