美浜町三尾のカナダミュージアムなどが発信拠点となる移民研究の公開オンライン講座が、28日午後1時半から2時半まで開かれる。

三尾のカナダ移民について、カナダミュージアムと日本、カナダの研究者が連携して行う共同研究の一環。「研究成果の社会還元」が共同研究の中心テーマのひとつとなっており、そのための初めての取り組み。

今回は日系アメリカ人、日系カナダ人の歴史を専門とする同志社大学グローバル地域文化学部アメリカコースの和泉真澄教授が、今年出版した「日系カナダ人の移動と運動―知られざる日本人の越境生活史」(小鳥遊書房)の内容を中心に講演する。

講座を企画し、当日の進行を担当する京都外国語大学国際貢献学部グローバル観光学科の河上幸子准教授は、「研究者の仕事を学会だけに閉じ込めず、地域の一般の方々にも親しんでいただけるような形で発信していきたい」と話している。

同講座はビデオ会議アプリZoomを使用し、オンラインで開催。参加希望者は、QRコードから申し込みフォームにアクセスできる。締め切りは27日。

写真=同志社大の和泉教授