今年も残すところ1週間。振り返ってみれば、新型コロナウイルス一色の一年だった。経済への影響、行事・イベントの中止、マスク着用などの生活の変化、リモートワークやリモート会議の普及など、歴史に残る一年になっただろう。日高地方でも多くの影響を受けたが、今年も本紙HPの記事アクセスランキングで振り返る。

 3位は「印南のさくらサーカス 23日から公演スタート(7月14日付)」。コロナ禍の開催で客入りが心配されたが、和歌山でのコロナが落ち着いていた秋ごろの週末はにぎわい、最終日は大行列ができるほどで多くの人に感動を与えた。2位は「北出病院の佐藤さんが認定理学療法士に(7月1日付)」。同院リハビリテーション科の従業員が、認定理学療法士を取得したことを報じた。1位は「ブルーハーツがきた(11月24日付)」。みなべ町の高城小学校に1980~90年代の大人気ロックバンド「ザ・ブルーハーツ」のメンバーで、現在もドラマーとして活躍する梶原徹也さんが訪れ、演奏を通じて児童と触れ合った。「ブルーハーツ」や「梶原徹也」というビッグネームでアクセスが急増。ブルーハーツ人気の高さがうかがえた。

 上位3位だけでみればコロナに関する記事はないが、4位以降はほとんどコロナ関係。除菌スプレーの需要急増や学校行事への影響、御坊保健所管内での初確認、秋祭りの中止など。

 世界的にはワクチンの接種が始まっているが、まだまだコロナの影響は続くだろう。多くの事業者が影響を受け、イベントやスポーツ大会の中止も続いたが、対策を徹底しながら少しずつ再開し始めている。来年は、そんなコロナ禍でも力強く前進する人々の姿を報じた記事で、ランキングがにぎわうことを願いたい。(城)