みなべ町で先日、子ども議会が開かれ、高城中学校3年生が一般質問で小谷芳正町長ら執行部と論戦した。まず印象的だったのは、生徒たちの発表態度。大きな声、はきはきした口調、堂々としていて気持ちがよかった。それ以上に素晴らしかったのはもちろん内容である。一般質問に臨むにあたり、7班に分かれてまちの課題を洗い出し、土砂災害や交通面など身近にある危険、日本一の梅のまちでも担い手が減少していること、みなべ町のイベントのPR方法への提言など、どれも的を射ていて、本当にしっかりしているなと素直に感じた。

 記事では紹介できなかったやりとりを一つ。児童数の減少を危惧した生徒は「高城と清川小を統合しても今年の児童数で62人、上南部の200人の4分の1。3小学校が統合すれば南部小の299人に近づく」として執行部の考えを問うた。井戸和彦教育長の答弁では、5年後には全校児童が清川20人、高城37人、上南部156人と推計され、今後さらに減少が見込まれるとしながら、「小規模でも子ども一人ひとりの価値は同じ。学校があることで地域とのつながりができ、活性化の機能もある。地域に1校は必要」との考えを示し、本会議さながらの質問と答弁だった。

 人口減少は今後も当面とどまらないだろう。地方自治体を取り巻く環境はますます厳しくなるが、悲観しても始まらない。小規模の学校は地域とのつながりをより強めて活性化する方法を探る、人口減少が避けられないなら、交流人口を増やすことを考える。やれることはたくさんある。一般質問に立った中学生世代が今後、まちをリードしていってくれることを期待する。(片)