プロ野球独立リーグ・四国アイランドリーグplus(四国IL)、愛媛マンダリンパイレーツの入団テストで、御坊市名田町楠井出身で日本福祉大学4年の山﨑頼樹選手(22)=紀央館高卒=が特別合格した。今後、正式契約を結び、独立リーグからNPB入りを目指す。

 特別合格は希望球団を選択、トライアウトの受験が免除され、合格が受けられる。四国ILのドラフト会議は9日にあり、特別合格者とトライアウトを経てのドラフト指名選手が発表された。

 山﨑選手は182㌢・83㌔、右投げ右打ちの外野手。名田小1年のとき、名田黒潮で野球を始め、中学は名田でプレーした。日高地方中学生軟式野球選抜チーム「日高オールスターズ」にもメンバー入りし、紀央館高では1年秋からレギュラー獲得。3年春には県予選で準優勝し、近畿大会に出場している。

 愛知大学野球連盟の日本福祉大学進学後は1年春から、先発メンバーに名を連ね、3年春から主砲で活躍。今年の秋季2部Bリーグでは全試合4番で打率3割8分2厘、出塁率4割2分5厘、4本塁打、16打点、7盗塁と大暴れし、敢闘賞を受賞した。

 高校最後の夏、熱中症のため途中退場となり、不完全燃焼で大学進学を決意。兄透磨さん(24)ら家族や多くの人に物心両面で支えられてきた。さらに大きな夢の実現へ、多くの選手をNPBに送っている四国ILを志望。大学の指導陣に愛媛を勧められた。

 高校通算19本塁打、大学通算16本塁打の長打力と俊足が持ち味。「NPBへ行きたいので、1年目からレギュラーだけでなく、タイトルを狙いたい」と意気込みを示し、「家族ら多くの人に感謝し、活躍して恩返しがしたい」と燃えている。

 21日からの3連休、約半年ぶりに帰郷。名田黒潮で監督を務める父彰久さん(51)も「やる限りは野球人として、一番上を目指し、頑張ってほしい」とエールを送っている。

写真=バットを手に活躍を誓う山﨑選手