御坊市湯川町財部の北出病院西側に新築移転したきのくに信用金庫御坊営業部が16日グランドオープンし、田谷節朗理事長らがテープカットで開店を祝った。地域のシンボルや憩いの場、防災の拠点となるよう設計された新しい店舗。田谷理事長は「地域の皆さまに愛される店舗へ精いっぱい努めたい」と力を込めた。

 同市御坊、中町商店街にある店舗の新築移転。午前9時のオープンを前にセレモニーがあり、田谷理事長が「きょうからいよいよ新しい場所、建物で新たな歴史がスタートします。これまでと同じように地域の皆さま方から愛される店舗になるよう、役職員一同精いっぱい努めたい。コロナ禍で大変な状況のなか、地域をしっかり支える活動に注力していく」とあいさつ。来賓で御坊市の三浦源吾市長が「地域に密着した金融機関として、引き続き地元の発展に尽力されるよう期待したい」と祝辞を述べ、田谷理事長、御坊営業部の平川和男部長、三浦市長、御坊商工会議所の上西一永会頭がテープにはさみを入れた。

 新店舗は敷地面積1339・97平方㍍、鉄骨造り2階建て、延べ床面積828・06平方㍍。外観はガラス部を多くすることで、明るく開放感のあるデザインにし、内部は紀州材をふんだんに使うことで、木のぬくもりあふれる広々とした空間になっている。カウンターは個室を含めて8カ所。全自動貸金庫も備えている。2階に地域の住民や団体が使えるコミュニティホールを設置。津波対策として屋上に上がれる外付け階段も設置され、御坊市との間で災害時の協定を結んでいる。

 新築移転オープン第1号の来店客で、入金のため訪れたという日高町の60代の女性は「この日を待っていたんです」とにっこり。「とても素敵。金融機関じゃなくホテルのフロントみたい」と話していた。

写真=左からテープをカットする上西会頭、三浦市長、田谷理事長、平川部長